過熱する太陽光住宅商戦 “実質無料”販売まで出現!《特集・不動産/建設》

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 積水ハウスは「PVだけでは赤字」(石田建一・温暖化防止研究所長)と認める。住宅本体などで稼いだ本社や支店の利益で値引きを補填する構造は、三洋ホームズなどと基本的に同じ。購入量拡大を背景にシャープなど供給元への値下げ要請はしているが、実現は困難な様子。「今期の供給は確保しているが、3月は逼迫する可能性もある」(業界関係者)。PVは完全に売り手市場化している。

赤字覚悟の安売り合戦の背景には、長引く住宅不況がある。住宅着工戸数は今年7月も前年同期比32%減となり、1~7月累計では同28%減の46万戸にとどまる。「このままでは今年は80万戸台に落ちる」と業界首脳からも危惧の声が上がる。大型住宅減税も効かぬまさにつるべ落とし状態。少子高齢化など構造的な市場縮小の影が忍び寄る中、数少ない成長市場の制覇は、住宅メーカーの重要課題だ。

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