親が恐れる「中学の内申点」の知られざる実際 中学校長が教える“学校以外"の学びの場

不登校に過剰に反応することはない
不登校の子どもたちが年々、増えています。
文部科学省は、病気や経済的理由以外で年間30日以上の欠席があった場合を不登校と定義していますが、平成29年度の調査によると不登校の中学生は約10万人。ここには当てはまらない、学校に来ても教室に入れない、いわゆる不登校傾向の子どもは、その3倍の30万人にもなるといわれています。
そんな背景もあってか、不登校、もしくは不登校傾向の子どもを抱える親御さんのご相談を受けることも多くなってきました。
「どうすればいいでしょうか?」と親御さんに聞かれたとき、私は「別に学校に来なくてもいいのではないですか」と校長らしからぬ発言をするので、驚かれることが多々あります。
そもそも、不登校を問題にしているのは大人たちです。学校に行くことが当たり前ではなく、「大人になるための手段の1つに過ぎない」という認識になれば(もしくはホームスクーリングでもいいという認識になれば)、不登校という概念そのものがなくなるでしょう。
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