超初心者のための「月3000円から投資」の始め方 ローリスク・ローリターンでも増やせる
そして、次に考えるのは何を買うか。投資用の金融商品には、株、債券、FX、外貨預金、金、不動産投資などさまざまなものがありますが、私は、知識がない初心者の方には「バランス型投資信託」から始めることをお勧めしています。
バランス型の投資信託とは、投資家から集めたファンド(お金)をプロが運用してその成果を投資家に分配するもの。運用はプロにおまかせなのでラクなのが特徴です。日本株・日本債券・外国株式・外国債券がバランスよく配分されており、1つ買うだけで複数に投資していることになるんです。
さまざまな金融商品の中でも、この「バランス型の投資信託」が最もローリスク・ローリターンだと考えています。初心者はハイリスクなものは避けるのが鉄則。ローリターンといっても、毎月着実に、そして長期間続けることで結果が出てきます。
おトクな税制優遇を活用しない手はない
運用の際は、おトクな税制優遇を活用することもお勧めです。銀行預金の利息や、投資で得た利益には、通常、一律約20%の税金がかかります。わかりやすく言えば、10万円の運用益が出たとしても、そのうち約2万円が引かれてしまい、手元に残るのは約8万円となってしまうわけです。これは大きいですよね。
ですので、今は、一定の枠内でこれらの税金を非課税にするという国の税制優遇制度もあります。
これは、国からの「税金を安くするから投資してね」というメッセージのようなものです。
年金や医療費のような老後の社会保障が今後ますます厳しくなるため、資産形成は自分でやってほしいという思いからです。これらのおトクな制度を使わない手はありません。
代表的な制度が、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)、NISA(ニーサ・少額投資非課税制度)、つみたてNISAの3つです。「聞いたことはあるけれど、あまり詳しくない……」という人のために、簡単にご説明しましょう。
「iDeCo」は、自分で年金を作る制度。毎月の掛け金を決め、自分で投資信託を運用していきます。運用商品の中には定期預金などの元本保証型もありますが利率が低い今はおすすめしません。会社員や公務員、主婦も活用できます。
メリットはなんといっても税制面の優遇です。掛け金が全額所得控除となり、所得税&住民税が軽減されます。それから、運用益が出た際も税金はかかりません。年金や一時金で受け取ることができますが、それぞれ一定額までは非課税です。利回りは選ぶ商品にもよるので一概に数字を言えないのですが、この節税効果は大きなメリットです。
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