ネットがあれば新聞不要と思う人に欠けた視点 「新聞離れ」が進んだアメリカはどうなったか

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インターネットやテレビから得られる情報で事足りているかもしれないが、だからといって新聞は必要ないと言い切れるでしょうか?(写真:アオサン/PIXTA)

「新聞を読んだほうがいいよ」とすすめると、こんな声が聞こえてきそうです。「ニュースはネットで読むから、新聞なんていらない」「テレビで見ればいいじゃん」――。インターネットの普及で「新聞を購読する必要があるのか」という疑問が拡大しました。それでも新聞は必要だ、と私は思います。

とはいえ、新聞社側にも問題があります。記者たちが間違ったエリート意識を持ち、世の中の常識から乖離したり、専門用語を駆使して読者が理解できない記事を書いたり、間違ったことを報じても間違いを認めなかったり。そんなことを続けていたら、新聞が読者から見放されるのは当然のことでしょう。拙著『考える力と情報力が身につく 新聞の読み方』から一部抜粋し、なぜ新聞が必要なのかを解説します。

多くの記事が無料で公開されている

確かに今どき、どの新聞にもネット版があり、そこでは多くの記事が無料で公開されています。「Yahoo!」などのポータルサイトにも、注目度の高いニュースが随時掲載されています。ニュースをまとめて読める便利なアプリをスマートフォンにインストールしてある人も多いでしょう。

朝のニュース番組やワイドショーでは、新聞各紙の紙面をずらりと並べて、記事を紹介しています。自分で新聞を購読することなく、毎日、新聞の中身をざっくり知ることができます。

しかし、だからといって、「新聞なんていらない」「新聞社なんていらない」ということにはなりません。

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