我慢弱い子ほど「高収入・高学歴」に縁遠い理由 「マシュマロ実験」が明らかにした衝撃事実

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一方で、“後々のもっと大きな利益”のほうにはしっかり目を向けるようにします。同じダイエットなら、「ダイエットに成功して5キロやせたら、着られなかったあのジャケットを着て合コンでモテまくる!」などと、ダイエットの成功がもたらすメリットをできるだけ具体的にイメージするのです。こうすれば目先の利益にとらわれて早まった選択をしてしまう確率を減らすことができます。

イヤなことに目を向けるのも大切

拙速で誤った決断を回避するには、イヤなことに目を向けることも大切です。例えば就職や転職をするために会社を選ぶとき。目先の利益=給料の額面や仕事内容だけではなく、それ以外の条件をきちんとチェックすることです。

なぜなら、たとえ給料の額面がすばらしくても、実は離職率も非常に高かったというケースは少なくありません。また、勤務時間を調べてみたら大幅な残業が当たり前で、しかも残業代は出ない、時給換算したら給料は決してよくない、なんてこともありえます。

もしくは給料の額面はよく、勤務時間も多くない。でも、よく調べてみたら、10年、20年働いている社員の給料がほとんど上がっていない。あるいは理想の仕事内容だと思ったけれど、労働環境が劣悪で、とてもモチベーションが保てなさそう……。

会社選び1つをとっても、調査すべき項目はこんなふうにいくらでも出てきます。どうか人生を左右するような大きな選択をするときは、“耳あたりのよくない情報”にこそ耳を傾け、しっかり吟味するようにしたいものです。

また、合理的な判断をもたらしてくれるCシステムをうまく作動させるためには、逆にCシステムがどんなときに作動しなくなるのかを知っておくのがポイントです。そうすれば大切な判断をするとき、絶対に失敗したくないときに、Cシステムが鈍ってしまう環境を意図的に避けることができるからです。

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