出店計画も緻密だ。2003年に初出店を果たしたシンガポールは、当時すでに先進国。現地の人々は忙しく働き、新興国の人々に比べて、より時間に価値を感じるようになっていた。さらに、交通機関やショッピングモールなどのインフラも充実。まさに東京のような都市で、QBハウスの成功に欠かせない、人口・人口密度・所得水準・都市の成熟度・インフラといった条件をすべて満たしていた。2005年の香港、2013年の台湾も、満を持してというタイミングで進出した。
海外模倣店を「日本のクオリティ」で駆逐
「10分1000円」のような短時間×ヘアカット専門店という業態は世界でも同社が初めてだが、QBハウスの成功に便乗しようとする現地の模倣店舗が各国に散乱している。たとえば、シンガポールにはEC HOUSEというチェーン店があり、台湾にはCQ2など100店舗以上。ほかの国にも「QCからQZまであるんじゃないか」(広報担当者)。これまで数多くの模倣店舗が生まれては消え、を繰り返してきたという。
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