朝からダルいを解消する簡単1分エクササイズ 寝たまま実践する動かないゼロトレの凄み

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たっぷり寝ても、高額な枕を買っても、なぜ、毎朝「疲れ」が残っているのでしょうか。その原因は、「体の縮み」にあります。大抵の人は、体のどこにも負担のかからない「正しい姿勢で一晩中寝る」などということはできません。

起きている間、スマホチェックやデスクワークによって、首は前に傾き、巻き肩になり、腰も丸まっていきます。この悪姿勢を解消せずに寝てしまうと、寝ている間にさらに縮みはひどくなり、筋肉はかたまっていきます。

こうして、朝起きた瞬間から体が重く感じたり、コリや痛みを感じたりするわけです。朝、この「縮み」を伸ばして、ほどいてあげないと、筋肉がかたまったままその日を過ごすことになるため、心身ともにパフォーマンスが上がらないまま、1日を過ごすことになるのです。

ホチキスでとめた状態!?

体の「縮み」は、専門的には「拘縮(こうしゅく)」といって、伸展性が失われた状態のことです。人間の体には、この拘縮がつねに起こっており、筋肉や関節が縮んで、そのままロックされてしまいます。縮んで曲がった筋肉や関節を、ホッチキスで「パチン!」ととめてしまったような状態です。

首、肩、背中、腰、股関節、ひざ、足首などが縮むことで、各部位は「元(ゼロ)の位置」(私は、これを「ゼロポジション」と言っています)からどんどんズレて、そのままかたまってしまう。いくら寝ても、マッサージにいっても、なかなか「疲れ」が抜けないのはこのためです。

縮んでしまった各部位を「ゼロポジション」に戻すことで、体の「伸び(可動域)」を取り戻し、快適に過ごせるように開発したエクササイズが「ゼロトレ」です。ここでは、パジャマのまま、ベッドで寝たままできて、しかも体を無理に動かす必要のない「動かないゼロトレ」をご紹介しますので、これで1日を快適にスタートさせてください。

2枚重ねた枕やクッションの上に、頭、首、両肩をのせて仰向けになり、右ひざを立てて、左足のくるぶしを右ひざにのせて「4の字」の形にする。次に、右腕を上に、左腕は横に伸ばす。

次ページ1分で疲れを吹き飛ばす「動かないゼロトレ」
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