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子どもを「見守るのがつらい」親に欠けた視点 “監視"される子どもの気持ちは…

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なぜそう考えるかと言うと、子どもが不登校になってつらいと感じることの1つが、「見られること」だからです。

それは他人の眼であったり、自分自身の眼であったりします。不登校にかぎらず、誰もが悩み、苦しむ自分の姿は見られたくはありません。

それなのに家のなかでは、自分の姿がつねに見られるため、つらい思いをします。親としても見なくてよかったはずの子どもの姿を見てしまうことも、またつらいものです。

不登校の話でよくある「夜に家族が寝静まってから、子どもが活動を始める」というのも、誰かの視線を気にすることがなく、自分の姿を見せなくてすむから、という側面があるように思います。

そんな環境になってようやく、内面を見つめることができたり、自由に思いをはせることができたりします。

そこから、いろんな活動をしたり、進路を選んだり、あるいは何もしないで休息したりすることが選択できるのかな、と思っています。

わからないけど

「子どもが元気になった」という保護者の話を聞くと、子どもの様子は「わからない」と答える方がわりと多いと感じます。

「よくわからないけど、笑い声が聞こえてくるし、なんだか楽しそうよ」

そんなふうに保護者が気を配る負担を減らしていけると、親のほうに心の余裕が生まれ、子どもを見る眼差しは優しいものになると思います。

また、子どもとも柔軟な関わりができるのではないかと思うのです。

(文/庄司証)

庄司証(しょうじ あかし)
1980年生まれ。「函館圏フリースクール すまいる」代表。不登校・高認・進学支援にとり組んでいる。元大学非常勤講師。

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