昭和史を動かしたアメリカ情報機関 有馬哲夫著
アメリカの情報機関は昭和史にどうかかわったのか。メディア史の研究者が、政策決定への影響に注目しながら、アメリカ公文書館から発掘した新資料を交えて紹介した。
太平洋戦争の開戦と終戦、GHQが日本を間接統治した占領期、そしてテレビの導入など、昭和史の重要な場面では、情報機関が大きな役割を果たした。たとえば1953年の日本テレビの開局は、中央情報局(CIA)と反共宣伝を担当する心理戦委員会が、関係の深かった読売新聞社長の正力松太郎を支援することで実現した。
「(情報機関が)何をしたのかを掘り下げてみると、見方がまったく変わってしまう歴史的場面すらある」と著者はいう。
平凡社新書 798円
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