42歳女性が「結婚恐怖症」をついに克服したワケ 第一印象は「無理!」だった相手との“良縁"

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「友人に連れていってもらったのがきっかけです。私は規模が大きすぎないパーティーやBBQのお手伝いをするのが大好きなので、何度か参加しました。漁港から取り寄せた魚や珍しいワインを味わったりする大人のパーティーで楽しかったです。

でも、主催者でモテるはずの夫の第一印象は『無理!』(笑)。家を見ると人となりがわかると思うのですが、本やCDが山積みの部屋で、ジャズやコーヒーにハマっている彼を見てウザいなと感じました」

一方の敏夫さんは美里さんに一目惚れしたらしい。ジャズのライブに誘われるようになり、毎週のように会う間柄になった。そして、ちょっと暗くてこだわりが強すぎるところがあるけれど、誠実で礼儀正しい敏夫さんを美里さんも好きになっていた。

一緒にいて苦でないのなら、ゴールを目指すべき

「彼が私のどこを好きになったのかは不明です。でも、ホームパーティーを何度もやっているとリズム感のようなものが似ていることがわかりました。一緒にいて嫌じゃない空気というのでしょうか。デートに誘われて半年後にはなんとなく結婚することになりました。またしてもスピード婚です。私は反省が足りないのでしょうか……」

ここまで書いていて、美里さんは前回記事の女性と少し似ていることに気づいた。20代で結婚と離婚を経験し、自己嫌悪に陥ったものの結婚への意思と行動力は持ち続け、「ご縁」をつかんだ後は数カ月で結婚の決断をした。

早めに結婚を決めたことを恥ずかしがる必要はないと筆者は思う。手痛い体験をすると、同じような失敗だけはしなくなるからだ。頭ではなく、体が「この道は自分が歩く道じゃない」と覚えてくれる。「一緒にいて嫌じゃない」と感じるのであれば、考えすぎずに前に進んでいいと思う。

ただし、自分が選んだ道を歩きやすくする努力と工夫も必要となる。美里さんの場合は、結婚して最初の1年間は共同生活が「すごく大変だった」と振り返る。

「わさびは本物をすりおろしたものじゃないとダメだ、などの面倒くさいこだわりが多かったんです。彼は自信がなかったのだと思います。父親もお兄さんも超高学歴で、自分だけがそうではないからです。私にも自信のなさが原因のこだわりがあるのでわかります。『与えられたものを批判するのは簡単だよね。でも、そういうくだらないこだわりがあるからモテないんだよ』と指摘し続けました。

彼は怒ったりはしません。事実ですから。1年ぐらいかけて心がほどけていったみたいです。今はチューブのわさびでも満足しています(笑)。見違えるほど性格が明るくなり、服装も変えてもらったらカッコよくなりました」

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