ミッツ・マングローブ「個性は努力で育たない」

子どもをおだてるより、もっと大事なこと

強烈な個性を放っているミッツさんは、情操教育を両親から熱心に受けてきたのだろうか。率直に聞いてみると、意外な言葉が返ってきた。

「個性を尊重なんて、一切されてきませんでしたよ。そもそも、大人が手塩にかけて尊重しなきゃ育たない個性なんて個性ではないと、母親はよく言っていました。親がやめなさいと言っても本人が続けるものや、放っておいてもにじみ出てしまうものこそが本当の個性。むしろ、親は務めとして、子どもが社会のレールから外れないように、ある程度は抑えてあげなきゃいけないものだと思います」

「大人になったら、暴発してどうぞ」

実際に、ミッツさんは両親から厳しいしつけを受け、幼少期からきっちりと礼儀をたたき込まれたのだという。

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「両親は、私の行動を逐一修正してくれました。そのうえで『大人になったら、爆発するなり暴発してどうぞ』という方針でしたね。きちんと丁寧に育ててもらったな、と感謝しています。

親は、子どもを過保護に尊重してもしょうがない。身にも金にもならない程度の個性を『あなたは才能があるわよ』なんて変におだてて伸ばそうとするよりも、お箸の持ち方やきれいな字の書き方、算数をきちんと身につけてやるほうが大事です。社会の一員として生きていくためにね」

自分がやりたいことに取り組むのは、礼儀、礼節、教養をしっかりと身につけることができてからにするべきだという。

「社会に迷惑をかけないように振る舞うスキルを得たうえで、うまく自己主張していかないといけません。私は両親から『人に何か意見するとか、提案を通したいのであれば、代案を含めて3つ以上考えてから行動しなさい。頭ごなしに主張したり、盲信的になってはダメ』と教育されてきました。正面突破するよりも、裏から回ったほうがいい場合もある、と。それでも、私は頑固なので前から行きたくなっちゃうんですけどね」

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