ワンオペ育児中の女性が、ある日ブチ切れ、衝動的にプチ家出をした話を聞くことがあります。つまりは、ひとりストライキです。ひとりだとパワーとしては弱いので、残念ながら必ずしも成果が得られるとは限らないのですが、1つの手段としてアリだと私は思っています。そう、革命を起こしたアイスランドの女性たちのように。
……なんてことを書くと、「なにが男女格差だ! 家事育児を放り出すなんて、そんなの女の甘えだ! じゃあ男の苦しさが女にわかるのか!?」なんて声が上がるかもしれません。それはそのとおりで、実は男性は男性で苦しい。なぜなら、男性も男女格差の被害者だからです。
男女格差は女性だけの問題ではない
日本では「家事育児よりも仕事だ」「妻子を1人で養うべし」と言われながら育てられた男性はとても多いのです。それは長時間労働につながり、多くの男性が心身共に疲れきってしまっています。さらにそのしわ寄せで女性はワンオペ育児に苦しみ、夫婦は不仲……そんな不幸せな悪循環に陥ってしまった家庭がたくさんある。つまり、男女格差は女性だけの問題ではないのです。じゃあどうしたらいいの?
日本人は「人に迷惑をかけたくない」という気持ちが強いので、ストライキをあまり好まない傾向があります。ただ、生活を本当に変えたければ、疲れない生活を手に入れたければ、時に「休むこと」で訴える手が必要なときもあります。
常軌を逸したことを要求する会社にも、不平等を理解しないパートナーにも、ストライキで対抗するくらいの強さは持ったほうがいい。今回、アイスランドの革命の話を知って、改めてそんなふうに思ったのでした。
ちなみに、男女格差がひどいと共働きがうまくいかないので、その国の経済が伸びないというデータもあります。つまり、「なにが男女格差だ!」という人ばかりだと、その国は衰退していってしまうのです。自分の国が衰退していくって困りますよね……。
というわけで、今回学んだつかれない家族になるヒントは……
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ひとりストライキを敢行してみよう
ひとりストライキがうまくいかないとき。そのときには、アイスランドの人たちのように、大勢で団結してストライキをするときなのかもしれません。実は、似たような女性ストライキは現在、世界各地で開催されているそうです。
さて、そんな「男女平等」が根付く国でのリアルな生活は? 次回は、このご家庭の家事育児分担の詳細を紹介します。
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