東京近郊の目立たなくて残念な「ミニ路線」10選

日帰りで楽しめる私鉄や三セクの名脇役

3)西武西武園線

かつて2つの鉄道会社が競い合って多摩湖周辺の開発を巡って競い合ったことから異常に多くの路線が敷設され、その後西武鉄道になっても維持されることとなった。

西武園線の西武園駅。ほどんどの列車は東村山駅との間だけを往復している(編集部撮影)

西武園線もその1つで、近くの西武遊園地駅を終点とする西武多摩湖線と張り合う結果となっている。おとぎ列車だった西武山口線が新交通システムとなり、多摩湖線、山口線、狭山線とつながったことから、このあたりのいわゆる「盲腸線」は西武園線だけとなっている。

西武園線は、ほとんどの電車が東村山―西武園の1駅だけを往復していて、早朝と夕方に国分寺―西武園を直通する電車が存在する。元々の構想では、武蔵村山市方面に延びるはずだったのが1駅建設だけで終わってしまったのは、東武大師線と似たような運命を感じてしまう。

遊園地へのアクセス路線

4)西武豊島線

「としまえん」へのアクセス路線として機能している。23区内では貴重な全線単線の路線だ。

西武豊島線の豊島園駅。中のホームはけっこう広い(筆者撮影)

練馬駅発の始発は豊島園行き、終電の豊島園発は池袋線の練馬行きと豊島園駅の所要時間わずか2分の1駅間走行だが、それ以外は、池袋からの直通電車である。

都心だけあって編成は8両と長い。豊島園駅は1面2線のホームであるが、余裕があるので、車両展示などのイベントが行われることがある。

5)京王競馬場線

普段は京王線の東府中から府中競馬正門前まで1kmに満たないミニ支線。競馬が開催されない平日の閑散時には2両編成のワンマン電車が運転される。

しかし、競馬開催時には臨時の本線直通電車が8両ないし10両編成で運転され、その落差は大きい。意外にも複線である。

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