NYの「意識高い中華料理店」が大炎上したワケ 意識せず使った英単語が爆弾になった
意識の高い中華料理店が“炎上”
今年4月、アメリカ・ニューヨークのある中華料理店で“炎上事件”が起こった。炎上と言っても店が燃えたわけではなく、オープンしたての中華料理店がインスタグラムにアップした広告がメラメラと燃えてしまったのである。
炎上の対象となってしまったのは、健康意識の高い白人女性のハスペルさんが開いた中華料理店「Lucky Lee’s(ラッキーリーズ)」。一般的にアメリカの中華料理には「脂っこくて味が濃く、カロリーが高い」というステレオタイプなイメージがあるが、健康的な食事法をコーチする資格も取得しているハスペルさんは、メニューの内容と構成に工夫を加えた。
オーソドックスな中華料理とは異なり、チキンは油で揚げずにオーブンで焼くことでカロリーを下げ、チャーハンもコメの代わりにアメリカではやりのカリフラワーを使用。グルテンフリーでオーガニック、小麦やピーナツを使用しないなど、この店ならでは魅力をブログやSNSで精力的に発信した。
「オーガニック食材を使ったローカロリーな中華料理のテイクアウト専門店」というターゲティングは明確であり、そこに注力したマーケティングも間違いではなかったはずだった。ところが、ほんの数行の宣伝文句がSNSで炎上してしまったのである。
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