マンガ!東大生の「最強の勉強法」は要約である 「あらゆる科目の成績」を劇的に高める裏技

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さて、要約をするために必要な最初にして最大のテクニックを共有します。

「何度も出て来ている人物を怪しんでください」

とても簡単に言ってしまえば、出現している回数がいちばん多い人物が主人公です。

「登場回数が多い言葉」を主人公としてまとめる

小説でも漫画でも、主人公が1回しか出てこない話は存在しないと思います。何度も出てきているということは、それだけ著者が大切だと考えているということです。そのポイントをきちんと押さえておく必要があるわけです。

「でも、同じ言葉ばっかり出てくる文章ばかりではないのでは?」「キーワードがわかりにくい文章もあると思うけど……」と思った方もいると思います。たしかに、何度も何度も同じ言葉が出てきているようには見えませんよね。

でも、実際には出てきているんです。私たちが気づかないだけで、主人公は変装しながら文章の中にいます

例えば、今みなさんが読んでいるこの記事でいちばん印象に残っていて、いちばん出現頻度の高いキーワードはなんだかわかりますか?

「要約」ですよね。

僕はこの記事で「要約」という言葉を何度使ったかわかりません。

しかし、中には「え? でも『アウトプット』も語っていたよね」「『説明』っていうのもキーワードじゃないの?」と考えた人もいるでしょうが、それは実はトラップです。実はそれらのワードは、「要約」という主人公が何度も何度も変装して現れている姿なんです。

例えば、今回僕は「人に説明する」には「要約」が必要だと言いましたが、これは「説明」という言葉を、要約という主人公が変装している姿だと解釈することもできると思います。

また、「アウトプットの勉強法としていちばんいいのが要約なんだ」と言いましたが、これも「アウトプット」という言葉が要約の変装だと考えることもできると思います。

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キーワード自体は変わらなくても、キーワードのバリエーションでどんどんいろんな言葉が出てくることはあるのです。そして、そのバリエーションがほかの話をどんどん持ってきて、1つのお話になっている。

「インプットとアウトプット」の話も、「アウトプット=要約」と考えるとわかりやすいと思いますし、「説明は東大生の多くがやっている勉強だ」という話も、「説明=要約」と考えると理解しやすいのではないでしょうか?

このように文章の中で何度も出てくる言葉や、そのバリエーションを探すことで、主人公というのは簡単に見つけられるのです。これを使って要約を作ってみてください。

いかがでしょうか? 要約をやってみる気になっていただけましたでしょうか? 要約というのは、やればやるほど精度が上がっていくものです。読んだ本の内容や授業や講演会、なんなら漫画でもゲームでもいいので、どんどん要約していくようにしましょう!

(作画:ひなた水色)

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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