マンガ!東大生の「最強の勉強法」は要約である 「あらゆる科目の成績」を劇的に高める裏技

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ちょっとした笑い話ですが、大学の教授に「アクティブラーニングについてどう思いますか?」と質問したら、こんな答えが返ってきました。

「ちゃんちゃらおかしいよ。アクティブラーニングって、まるで勉強がアクティブ(能動的)ではない時代があったみたいな言い方じゃないか」と。つまり、有史以来勉強というのは能動的なものであり、能動的に勉強していないと成績が上がらないのは厳然たる事実なのです。

そして、能動的な姿勢というのが、簡単に言ってしまえば「アウトプットすること」なのです。

ただ情報を吸収しているだけでは受動的な姿勢のままですが、アウトプットをしようとすると、自分の中でその情報をかみ砕いて理解して、自分できちんと納得する必要が出てきます。受け身のままではいられなくなるのです。能動的な姿勢が求められるものだからこそ、アウトプットというのは大切なのです。

「人に説明する」のも「要約」の1つ

そして、そんな「アウトプット型の勉強」の中でも、「要約」というのは頭一つ飛び抜けて効果のある勉強法です。

例えば以前の記事(東大生が断言!「作文」こそ一番本質的な勉強だ)でもご紹介したのですが、東大生の多くは「人に説明する」勉強法を実践していました。自分が勉強したことを誰かに説明したり、先生のように講義をしてみたり、人から質問を受けたりして、友達に学びを共有するのです。

その中で、友達にうまく説明できなかったり、友達が「それはよくわからない」と言ったポイントに関しては、完全には理解できていない弱点である可能性があります。そしてその弱点を克服すればより成績も上がる。インプットしきれていないことを、アウトプットすることでもう一度覚え直すことができるのです。

そして、説明のために東大生がやっていたのが、要約です。授業の内容をいちいち全部は聞いていられないですし、一言一句違わず説明することなんて不可能ですよね? それよりも、ポイントだけかいつまんで、「要するに一言で言ったらどういう授業だったのか」を教えてもらったほうが、聞く側にとってもわかりやすいと思います。

だからこそ学内で話していても、「一言で言うと、今のってどう言うこと?」とよく質問されますし、ノートを見ているといちばん最後に「まとめ」と書いて自分が重要だと思ったことをまとめている学生も多いです。「要するに」を徹底するのは東大生の特徴の1つだと言えるでしょう。

そして、この「短くまとめて説明する」というのは、すごくいい勉強なんです。

人間というのは、「一言で言うと要するに何なのか」を頭の中で組み立てられた瞬間、一気に頭への残り方が変わるものです。例えばマンガでも小説でも、登場人物全員が物語の中心にいるということはありませんよね? 重要人物である主人公がいて、一度しか登場しないモブキャラもいる。

要約というのは、主人公を見つける行為です。主人公もモブキャラも対等に見ていたら忘れてしまいますが、誰が主人公で、重要な人物なのかをしっかり理解できれば頭への入り方が違います。「このモブキャラはどういう人物なんだろう?」と考えて物語を読むのもそれはそれで面白いものですが、しかしそれでは物語全体の趣旨はつかめません。

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