吉野家ホールディングス(9861)が、2375円(前日比27円高)の12年ぶりとなる高値をつけた。その理由であるが、アメリカ産牛肉を主食材としているので円高メリット、日米貿易協定で、関税が2033年までに38.5%から段階的に9%まで引き下げることになったこと、信用取組状況が、差し引き100万3000株も貸株が多く、信用売りの買い戻しも期待できそうだ。
さらに、アメリカ産牛肉の価格が下がっているようだ。漁夫の利(ぎょふのり)という言葉をご存じでしょうか? 意味は、当事者同士が争っているうちに、第三者が何の苦労もなく利益をさらうことの例えとあります。米中貿易戦争で、関税のかけ合いで、中国はアメリカ産牛肉に関税をかけたことによって、需要が減り、アメリカ産牛肉の価格が下がっているのだ。
吉野家ホールディングスは、漁夫の利銘柄、またはトリプルメリット株なのだ。もう8年以上保有しており、買値は1000円なので、今回2000円になってきたところで売ろうかと思ったが、保有継続することにした。
他の牛丼チェーンでは、すき家のゼンショーホールディングス(7550)もあるがここは主にオーストラリア産なので、吉野家ほどメリットは受けないと思うが、6円高の2400円、アメリカ産牛肉を使用している牛めしの松屋フーズホールディングス(9887)は、5円安の3860円であるが、高値圏で推移している。他にもステーキ、ハンバーグ、焼肉チェーンが上場しているので、今後の業績に注目していきたい。
9月配当の権利取りは19日、20日あたりに?
【9月6日 金曜日】日経225先物は、60円高の2万1130円、NYダウは、372ドル高の2万6728ドル。日経平均は、113円高の2万1199円と4日続伸。
【9月7日 土曜日】日経225先物は、20円高の2万1220円、NYダウは、69ドル高の2万6797ドル。1ドル=106.89円、1ユーロ=117.86円、1ポンド=131.41円と円安進む。
香港の逃亡犯条例改正案を香港政府が撤回し、また英国はEU離脱延期法案を可決し、ボリス・ジョンソン首相がいっていた10月末の「合意なきEU離脱」がなくなり、3カ月先送りされたことと、米中貿易協議が10月に行われることになったことで、今週の日経平均株価は、495.2円(2.39%)上昇した。日経平均が2万1000円を回復してきたことで、2万円の底が固くなってきているようだ。
台風15号が関東を直撃したが、株式市場にも過去の経験則で9月相場には台風直撃のような下落がよくある時期なのだが、今年の9月相場はいつもと違う展開で、上述のように下がりにくいかもしれない。注目点としては、9月17日、18日(現地時間)にアメリカFOMC(連邦公開市場委員会)で利下げがあると市場関係者は見ているようで、利下げ、円高、日本株安となるかもしれない。日本時間では、9月19日木曜日になる。
前回にも書いたが、日経平均の日別勝率ワースト8位が、9月20日金曜日で勝率30%(6勝14敗)と下げやすい日なので、9月の配当、優待権利(権利付き最終売買日は、26日・木曜日)を取りたいのであれば、19日、20日あたりに買うのがいいのではないか。
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