TV出演最多、新井恵理那を変えた「6人の先輩」 私を支えてくれる「かけがえのない言葉」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そして、色の塗り方については、「最初に全部色を決めてから塗るんじゃなくて、髪の毛をまず塗ってみる。そうすると自然と顔や体の色が見えてくるんだよ」。

たけしさんのアドバイスは、とてもシンプルで優しいのです。「自分の感覚を信じて、とりあえず手を動かしてみよう」と思えるようになりました。

たけしさんから刺激を受けた私は、初めてキャンバスを買って、絵を描き、それは計算ではできないような独特の色合いに仕上がりました。色を重ねていくうちにどんどん変化していくのが面白くて、濃密で心地よい時間でした。

ゴールを決めず、想像力を働かせること、構えずになんでもチャレンジしてみる姿勢は、絵に限らず、人生にとっても大切なことのような気がします。

探究心を忘れない大人でいたい

「考えなきゃバカになるよ」(所ジョージさん)

「所さんお届けモノです!」でご一緒させていただいている所ジョージさんは、少年のような心を持ったすてきな方です。以前、番組で「絶対に芯が折れないシャープペンシル」が出てきたときのこと。出演者みんなが躍起になって折ろうとしてもまったく折れず「なんでだろう?」と考えていると、所さんがおもむろにシャーペンを分解し始めました。

私は考えてもわからないからと早々に手を止めてしまったのですが、所さんは諦めず、ずっとシャーペンとにらめっこしています。そしてついに芯が折れない構造を突き止めたのです。

私が「すごいですね」と感心していたら、こう返ってきました。

「君ねぇ、考えなきゃバカになるよ」

『新井恵理那フォトエッセイ 八方美人』(宝島社)書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

そう言われて、目が覚める思いがしました。考えることを早々にやめていた自分を恥ずかしく思いましたし、所さんのようにいくつになっても探究心を持ち続けられる大人でありたいとも思いました。

シャーペンに限った話ではありません。例えば、番組でゲストの方に質問をするときも1個の質問で満足せず、もう一歩、もう一歩と踏み込んでいくことで、本当の答えが見つかったり、思わぬ展開になってうまくいくことも何度もありましたし、そうした前のめりな姿勢が大事だなと思うようになりました。

自ら考えて、行動しなければ見えてこない世界がたくさんあるということを所さんには教えてもらったのだと思います。

新井 恵理那 フリーアナウンサー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あらい えりな / Erina Arai

アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。青山学院大学総合文化政策学部卒業。大学2年生のときにミス青山コンテストグランプリに選ばれる。大学在学中にセント・フォースに所属。現在は、報道・情報番組のほか、バラエティ番組、ラジオ番組などレギュラー番組多数。2019年上半期テレビ番組出演本数ランキング女性部門で1位を獲得(ニホンモニター調べ)。資格は、弓道2段、スキューバダイビング、ジュニア野菜ソムリエ。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事