2011年10月に視察された研磨装置メーカーの不二製作所(東京都江戸川区)は、その年の3月に経産省中小企業庁から最初の連絡があって職員数人が訪れた。この時点では用件は示されず、会社の様子や景気などを聞かれた。ところがその直後に東日本大震災が発生。企業視察の準備は、4月に地元の小松川警察署から聞かされて知った。
当初は5月ごろの訪問予定だったものの、震災後で状況が流動的になり、結局、8月に「10月に視察」と決まったという。その間、中小企業庁や関東経産局、警察、消防、区役所と協議を重ねた。
2012年7月に視察があったメトラン(埼玉県川口市)は、経産省より先に地元の川口警察署の警察官の訪問を受け、視察を知らされた。もっともそのときは「あくまでも候補のうちの1つ」との説明を受けたという。同社は南ベトナム(当時)の留学生だったトラン・ゴック・フック氏(新田一福氏)が創業した新生児用の人工呼吸器メーカーで高い技術を持つ。
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