コンパクト 日本経済論 原田泰著

コンパクト 日本経済論 原田泰著

経済大乱。日本経済に対して楽観はもちろん、悲観ばかりでも仕方ない時、言語明快な著者が、グローバル時代の諸問題を追跡した。「コンパクト 経済学ライブラリ」の1巻で、見開き2ページの半分に図解かコラム(これが面白い)を載せて、トントンと読ませる。格差社会(正規社員になれなかった若者)、アジア・中国と日本経済(統合より開放化持続を)、人口減・高齢化(その前提でしか道はない)など、かつての「高度経済成長論」は過去のもの。

「(現高齢者と予備軍の)彼らがリーダーだった時代にはもはや高成長も、若者のために高給の仕事も作ることができなかった。焼け野原から高度成長を作り出した世代はすでに十分な年金をもらっている。高齢者への社会保障支出を削減し、若者をその負担から解放するしかない。高齢者は我慢を」とはきつい。
 ただ、今次経済大乱と日本経済の運命については、残念ながら記述がない。

新世社 1890円

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