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キャリア・教育 #「非会社員」の知られざる稼ぎ方

「事故物件住みます芸人」はこうして誕生した 8万部ヒット著書も持つ松原タニシの軌跡

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  • 村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター
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「事故物件で寝られるなら、心霊スポットでも寝られるだろうと思ったんです。ヒマがあれば、心霊スポットに出かけていって、そこで寝るというネット配信をすることにしました」

『異界に泊まろう』というタイトルで動画配信しはじめた。配信収益システムはあえて使わず、無収入のまま配信した。毎回、長時間の生配信をした。

ある心霊スポット(筆者撮影)

「心霊スポットって多くは自然の中にあるから、夏は暑いし、冬は寒いです。立ち止まると死んでしまいそうになるので延々と歩き続けたこともありました。

とある山中の廃神社に行った時は、イノシシと対面してしまいました。イノシシがいなくなるまで山を背にしてずっと隠れていました。あと、丑の刻参りで有名な神社に行ったところ、丑の刻参りをしていた人に追いかけられたこともありました。あちらは釘を打ち付けるハンマーを持っているはずなので怖かったですね」

夜の心霊スポット(筆者撮影)

視聴者数は徐々に増えていった。見ている人の多くは、

「配信中に何かが起こるかもしれない?」

と期待して見ているようだった。

松原さんも、トラブルが起こるのは怖いけれど、それでもネタが蓄積されるのはうれしいと思った。

たくさんの試みができるありがたい番組

また深夜に生配信をしているネット番組『おちゅーんLIVE!』(ちゅるんカンパニー)のメインMCを任され、4年間続けている。

「『おちゅーんLIVE!』は『こういうことをやったら面白いんじゃないか?』ということを、やらせてもらえる番組です。

例えば『童貞にセックスの価値をとことん聞いてみよう』とか『誰も笑えないドン引きする話だけをみんなでしよう』とか、普通の番組ではなかなかできない企画です。

正当なお笑い芸人としてはうまくいっていない僕にとって、たくさんの試みができるというのはとてもありがたかったですね。

最初はそれこそ20~30人しか視聴していないような状態が続きましたが、それにも懲りずずっと続けさせてもらえたのがありがたいです」

『おちゅーんLIVE!』内で松原さん発案で始まった『OKOWA』という対戦形式で怖い話をする企画は話題になり、視聴者数は118万回を超えている。

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【事故物件をテーマにしたテレビ番組の出演も増え…】

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