2度の不登校になった18歳が、親に望んだこと 中学時代に続き、専門学校でも不登校に
「ここで逃げたらもう終わりだ、頑張って行かなくちゃ」という思いと、「専門学校に対する違和感や『行きたくない』という本当の気持ちに、ウソをつきたくない」という思い。いろいろな気持ちがループして、なんとか2週間耐えていたが、それも限界になり、パタリと行けなくなった。
「ああ、私はなんて親不孝な娘なんだ」と毎晩のように自分を責め続け、ついには自傷行為に走ってしまい、それを母に見つかってしまった。
だけど、自傷を見つかったことがきっかけで、私の本心を母に言わざるをえない状況になった。私は泣きながら初めて自分の本音を話した。
母は時々、不安そうな表情をしながらも、話を最後まで聞いてくれた。そのときに私は気づいた。
「ああ、アドバイスや解決策がほしかったんじゃない。私はただ話を聞いてほしかった。共感してほしかった。自分の考えを認めてほしかっただけなんだ」と。
そう思った瞬間、なぜだかすうっと気持ちが楽になった。これでいいんだと思えた。
このことがあってから、今は母に対する申し訳なさも少しはあるが減ってきたため、以前よりも母とちゃんと向き合えるようになったと思う。
またやり直せる
その後、母と専門学校の先生と三者で話し、つい先日、私は専門学校に退学届を出した。
追いつめられて自傷行為までしてしまったけれど、今は大丈夫。私の気持ちを受けとめてくれる母がいれば、またやり直せると思っている。
この記事を読んでくれている親の方に伝えたいことがある。不登校の子どもがどんな状況になったとしても、親はその子を信じて見守り、その子の本音を最後まで聞いてあげてほしい。
アドバイスではなく、とにかく共感して、「あなたはそのままでいいんだよ」と伝えてあげてほしい。
そうすれば子どもは少しずつだけど、ありのままの自分を受け入れやすくなると思うし、受け入れられれば、自分の力で立ち上がることができる。
私の体験だけでえらそうに語れないかもしれないけど、今は強くそう思っている。
(不登校経験者・さゆり 18歳)