ボルボの走行性能上げる「ソフトウェア」の正体 有効なマンネリ防止策で、セールスの武器に

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V40を買う際に勧められることもなかったが、物は試しと装着してもらった。装着といってもプログラムを変更するだけなので、PCをアップデートするのと同じで、リアハッチに装着する「Polestar Engineered」と書かれたバッジ以外に見た目の変化はない。

所要時間は約30分。どの車種でも価格は18万8000円となる。新車購入と同時にインストールすることもできるし、マイレージを重ねてからインストールすることもできる。純正品だけあって新車保証も継続でき、車検も問題ない。排ガスのクリーン度や燃費が悪化するわけでもないという。

明らかに変化した走り

走行距離約2万7000kmのV40に装着し、約2週間が経過した。インストール直後から違いをはっきりと感じることができた。端的に言えば速くなった。全開加速もさることながら、パーシャルスロットル時の加速力が増した。

筆者が所有するV40のリアエンブレム(筆者撮影)

例えば走行中に先行車が車線変更するなどして前方が開けた際に、少し先にいる新たな先行車に近づくべく加速する場合に、これまでよりもスッとクルマが前へ出てくれる。同じ加速を得るのにアクセルの踏み込み量が少なくても済むようになった。排気量が増したような感じでもある。

クルマの運転においてアクセルペダルを床まで踏み込む全開加速の機会は少なく、あっても短時間だ。多くは50%前後の踏み込み量の加速のはずだ。このソフトウェアはそうした実用域の性能が増すので、性能向上を実感しやすい。

ディーゼルエンジンによる鋭い加速力という、購入時に最も気に入ったポイントが蘇ったような気がした。装着してよかったと思う。

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