ボルボの走行性能上げる「ソフトウェア」の正体

有効なマンネリ防止策で、セールスの武器に

ボルボのV40。コンピューターのプログラム書き換えで、走行性能にどのような変化があるのか(写真:ボルボ・カー・ジャパン)

普段使っているボルボV40。購入から3年たって最初の車検を迎えた。

最新の同クラス車と比べても見劣りしないADAS(先進運転支援システム)と安全装備、スタイリング、それに2リッター直4ディーゼルターボエンジン(最高出力190ps/4250rpm、最大トルク400Nm/1750-2500rpm)が可能にする力強い走りをとても気に入っている。

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2012年発売のV40は、今となっては現行のCセグメントのハッチバックとしてはかなり設計が古いクルマとなる。このため車重が1540kgと最新のライバルに比べるとやや重い。それでも最大トルク400Nmのエンジンを搭載するクルマとしては軽量なため、体感的にはかなり速いクルマだ。

ただしどんなに気に入ったクルマでも、日常的に使っていれば慣れ、感動はだんだん薄れてしまう。購入直後、加速するたびに驚かされた低回転からのトルクの厚みも、日々味わうことで飽きてしまったとは言わないが、すっかり慣れてしまった。

また2015年の日本導入時には4気筒ディーゼルとしてトップクラスのスペックを誇ったこのエンジンだが、その後に他社からより高スペックな4気筒ディーゼルがいくつか登場したこともあり、車検が近づくにつれ、目移りすることもあった。

ボルボ純正のROMチューンで走行性能が向上

あるときボルボのユニークな商品を思い出した。「ポールスター・パフォーマンス・ソフトウェア」。ユーザーが正規販売店へクルマを持ち込み、エンジンやトランスミッションをつかさどるコンピューターのプログラムを書き換えることで動力性能を上げる仕組みだ。

いわばボルボ純正のROMチューンだ。車種によって異なるが、ディーゼルエンジン搭載のV40の場合、最高出力190ps/4250rpm、最大トルク400Nm/1750-2500rpmから、同200ps/4000rpm、同440Nm/1750-2250rpmへと向上する。

それに合わせて変速そのものの速さや変速のタイミングも最適化される。筆者のV40は前輪駆動車のため該当しないが、新世代モデルの四輪駆動車の場合、前後トルク配分がややリア寄りとなり、よりスポーティーな挙動となる走行モードを選ぶこともできる。

最高出力10psアップはともかく、最大トルク40Nmアップはそれなりの“向上っぷり”だ。仕事柄、2015年にこの商品が出たことは知っていたが、当時はまだボルボオーナーではなかったため、すっかり忘れていた。

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