ベガス緊急事態!バッタ「超大量発生」の恐怖 人気観光スポットもバッタだらけに
羽が生えた昆虫の大群がピラミッドを取り囲む。まるで、聖書の出エジプト記の災いだと思う人もいるかもしれない。
バッタの一種、パリッド・ウィングド・グラスホッパー(pallid-winged grasshopper)の大群が7月下旬にラスベガスに到来。ラスベガスのメインストリートであるラスベガス・ストリップや、人気の観光スポットを占拠している。ルクソールホテルの上空にも、夜にはバッタが押し寄せている。
しばらくラスベガスに滞在?
ルクソールホテルは、古代エジプトをイメージして建設されたピラミッド型の30階建てのホテルで、同ホテルでは毎晩、ピラミッドの頂点から「スカイビーム」と呼ばれる強力な柱状の光を夜空に向けて放っている。その光はロサンゼルスを飛行するパイロットにも見えるほどだ。
このスカイビームがバッタをも呼び寄せる。専門家によると、バッタは紫外線に引き寄せられるといい、ラスベガスにこの先何週間かとどまる可能性があるという。
ネバダ州農業当局の昆虫学者、ジェフ・ナイトは「人間が白い光だと思っている光が、バッタにとっては魅力的な光だと考えられる」と言う。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の昆虫学部長であるメイ・ベレンバームは、ルクソールホテルのスカイビームは昆虫を引き寄せることで有名だと話す。ほぼつねに、「蛾が柱状に集まっている」という。