「口の乾き」が招く健康被害を侮ってはいけない よくかんだり話したりしないと「唾液」が減る
大切な人をイメージして「ありがとう」と声に出してみてください。「あ・い・し・て・る」 でもOKです。「あ・り・が・と・う」「あ・い・し・て・る」と、はっきりと大きな口で発音します。意識して、「ありがとう」という感謝の気持ちを口にしてみてほしいのです。口癖のように、意識せずとも自然と口から出てくるようになるまで。
「ありがとう」「あいしてる」で唾液が増える
口は「あ」と「え」のときに大きく開かれ、「い」のときに口角が横に大きく引かれます。「う」 のときにすぼめられ、「お」のときに軽く開かれます。口の動きを意識すると、効果的です。 口を大きく開けて、はっきりと発音すると、表情筋を動かすエクササイズにもつながります。照れくさければ、例えば、「ア・イ・ス」「パ・イ・プ」「ラ・イ・ス」などでもいいですが、気持ちを込めやすい「ありがとう」は、唾液を増やすためのオススメの言葉です。
口を動かさなくても、気心がしれた相手なら自分の気持ちを察してくれることもあるでしょう。またスマホやメールを使えば、口を動かさなくても、自分の思いを伝えることができます。でも、口を意識的に動かすと、唾液が増えるのです。大切な人を思ってあたたかい気持ちになれば、 心が落ち着いて、さらに口が潤います。
生まれる前、私たちは羊水の中にいました。私たちは潤いにずっと守られてきたのです。それなのに、口の中を乾燥させてしまってはいないでしょうか。喫煙、アルコール、長時間労働、ストレス――あなたは口を酷使していないでしょうか。残念ながら、わたしたちを取り巻く環境は、ますます口の乾きを促進するようになっています。
唾液を増やして、口内をきれいに保つことが、自分を大事にする第一歩です。これを読んで実行することで、おいしいものを食べ、大きく口を開けて笑っていただけたら、と思います。
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