大混雑の「鎌倉駅東口」、広場改修で増す不安 バス待機所は減少、信号なし横断歩道は残存

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このほか、ロータリーの混雑を緩和する対策としては、路線バスのすべてを鎌倉駅ロータリー始発とするのではなく、系統によっては営業所を始発とし、若宮大路沿いにバス停を移設することなども考えられよう。現に、工事期間中の暫定措置として、1つのバス停を若宮大路に移設しているが、特段問題があるようには思えない。

そして、今回の計画で交通事業者が大きな懸念を示すのが、ロータリー内に信号機のない横断歩道が工事後も残存することだ。

鎌倉駅東口改札から交通島への信号機のない横断歩道(筆者撮影)

鎌倉駅東口改札を出ると、横断歩道を渡って交通島に渡ることができ、さらに交通島から若宮大路方面に渡ることができるようになっている。地方ならいざ知らず、鎌倉駅前ほどの交通量のあるロータリー内を信号機のない横断歩道で平面横断できるのは珍しいのではないか。この横断歩道はロータリーの中央を東西に通り抜けることができるので、「便利なのでよく使う」という声が市民からも聞かれる。

一方で交通事業者は、「歩行者と車両の接触の可能性が常にある」という危険性や、「休日などは人が途切れず、バス運行の妨げになっている。バスが強引に通過しようとすれば、即クレームにつながるなど、とても神経を使う箇所である」「混雑のひどいときは誘導員を置くが、本来誘導する権限もないので、何の権限でやっているのかという通行者からの苦情もある」など苦しい事情から、横断歩道の廃止を強く求めている。

どうすれば安全を確保できる?

市は当初、「歩行者や自動車の安全性を第一に考え、交通島から若宮大路方面へ渡る横断歩道を廃止して通り抜け不可とする案で進めたい」としていたが、その後一転して、すべての横断歩道を残す案を採用した経緯がある。おそらく、一部の町内会・商業者の強い反発や「横断歩道がないと、乱横断の原因になる」という警察の意見を受け入れたものと思われる。

では、歩行者の安全を確保しつつ、交通事業者のストレスも軽減するためには、どのような対策が考えられるだろうか。

まず、新たに地下道を造るという案がタクシー会社などから出ている。確かに地下道は安全ではあるが、「かつて、駅西口と東口側を結ぶ自動車も通れる地下道の計画があったが、水が出るのが原因で頓挫した経緯がある」(松中健治鎌倉市議)ことや、東口ロータリーは「埋蔵文化財含蔵地」であること、さらにバリアフリー対応などを含め費用がかかるなどの制約から、今すぐに実現するのは難しいだろう。

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