大混雑の「鎌倉駅東口」、広場改修で増す不安 バス待機所は減少、信号なし横断歩道は残存
だが結局、バスプールは減らされた。待機場所であるバスプールの減少で、バスが道路上で待機しなければならない状況になれば、周辺道路のさらなる渋滞・事故を誘発することになろう。
また、今回の計画では、障害者用乗降場とタクシー降車場が新設されるものの、バスの降車場は計画に盛り込まれていない。「バスは降車、乗車ともにバス停で行うのが原則」と道路課は説明するが、現状の過密ダイヤでは原則どおりの運用には限界があり、多くのバスがバスプールで乗客を降ろしている実態がある。
バスプールで降ろされた乗客は、車が行き交うロータリー内を乱横断して駅の改札に向かっており、いつ事故が起きてもおかしくない状況が続いている。本来であれば、最優先で解決しなければならない問題であるはずだ。
一般車の乗降場所は意見に相違
今回の計画は、駅への送迎などの一般車の乗降場所や、納品車の荷さばき用のスペースも考慮されていない。だが、ロータリーでの一般車の乗降については、警察とバス会社で意見が大きく食い違う。
神奈川県警察本部(以下、県警本部)は交通管理者の見解として「現状、朝夕2時間ずつロータリーに一般車が進入できない交通規制を行っているが、これは他にはない例外の規制であり、本来あってはならないものである。交通規制を実施している時間帯において、若宮大路で違法駐車が発生している。こうした実態があるのに(ロータリーに)一般車両乗降場を設けないのは問題である」と、かなり強い意見を述べている。
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