修学旅行生が東京で学ぶ「パラ運動会」の醍醐味

行事の1つとして中高生が体験する狙いとは?

修学旅行で東京を訪れ、パラスポーツ体験をした愛知県安城市立安城西中学校の生徒たち(筆者撮影)

春の修学旅行のシーズンが終わった。皆さんはどんな修学旅行を体験し、どんな思い出が残っているだろうか。筆者の場合は高校では奈良・京都の神社仏閣の見学が主だったのだが、東京へ修学旅行でやってきた生徒たちは東京ディズニーリゾートがいちばんの楽しみなのだろう。

そんな中で、日本財団パラリンピックサポートセンター(以下パラサポ)が提供しているパラスポーツ運動会プログラム「あすチャレ!運動会」を修学旅行の行事として体験した学校が、今年は7月末までに8校(予定を含む)を数えた。来年の予約もすでに1校入っているという。数年前、ゼロから始まった取り組み、この数は大きい。

5月下旬、パラサポが運営するパラスポーツ専用体育館「日本財団パラアリーナ」に集まったのは、愛知県から修学旅行で来た安城西中学校の生徒約280人。午前中の約3時間、パラスポーツ体験をした。その様子が初めてメディアに公開されたので行ってみた。

なぜ修学旅行の行事の1つに組み込んだのか

パラスポーツ体験を修学旅行で、という企画を中心的にまとめてきたのが同中の豊岡孝江学年主任だ。「東京へ行く修学旅行で、オリンピック・パラリンピック関連の行事をやりたかった。旅行会社に相談して決めました。東京ならではの体験になると思いました。学校で学ぶことはあると思いますが、見る、聞くではなく体験してこそわかることもあります」というのが、今回の運動会になった。

「あすチャレ!運動会」は以前紹介したが、パラスポーツの普及や啓発事業で、健常者が障害者が使う車いすなどを利用することで、障害者に対しての「気づき」をしてもらう取り組みだ。

同中の生徒たちは13~14人を1チームにして、それぞれにチーム名を付けるなど準備してきた。代表して女子生徒が「貴重な体験ですので全力で楽しみましょう」とあいさつして運動会が始まった。

次ページどんなことを生徒たちは体験するのか
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 実践!伝わる英語トレーニング
  • 最新の週刊東洋経済
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
消える仕事、残る仕事<br>1億人の「職業地図」

コロナ、AI、脱炭素――。私たちの雇用を取り巻く環境が激変しています。今後、どんな職業を選ぶかは死活問題に。2030年に向け「消える仕事」「残る仕事」36業種、「会社員の価値」がわかる9職種を掲載。本特集が職業を改めて考える機会になれば幸いです。

東洋経済education×ICT