「恐妻家」が「愛妻家」に変身するための方法 「怖い、うるさい、わからない」から逃げない
――言葉が乱暴とのことですが、例えばどんなふうに言われるのですか?
木村:「仕事を言い訳にするんじゃねーよ」「アンタだけが忙しいと思ったら大間違いだ」とか「肉ばっかり食ってるからデブなんだよ」とか……。
――確かにキツイですね(笑)。もう少し違った言い回しで言ってもらえたら、木村さんも素直に受け止めることができそうですよね。
木村:そうなんです。ただ、言っていることは正論も多いので、言い方を工夫してもらえたら、私もイライラしなくて済むのにと思いますね。
熊田:うちの奥さんは、完璧主義なんです。とにかく、自分が“こう”と思ったことはやらないと気が済まないタイプだし、行動も早いので、僕みたいにのんびりしている人を見るとイライラするみたいです。
「何度も言わせないで」とか「頼まれたらすぐに動いて」とか、いつも注意されています。
――でも、家事や育児を積極的に頑張っているので、奥様も助かっているのではないですか?
熊田:自分では頑張っているつもりなんですが、毎日ダメ出しばかりです。帰宅したらすぐに子どもをお風呂に入れて、その後の寝かしつけも僕がするのですが、いつも夕飯も食べずに子どもと一緒に寝てしまうんです。
そうすると、せっかく妻が作ってくれた食事が冷めてしまい、また妻をガッカリさせてしまうのです。
先日は、「1日中、誰とも話をすることもなく、子どもと2人きりでいる私の気持ち、あなたにわかる?」と言われました。
――それに対してどのように応えたのですか?
熊田:「わかるよ」と応えても「じゃあ、何がわかるのか言ってみて」と言われそうだし、「わからない」と応えたら、もっと怒られそうだと思ったので「ゴメン」と一言だけ言いました。
でも、「貴方は、いつもゴメンの一言で済ませようとする」と言われてしまい、今でもどうしたらいいのかわかりません。
木村:わかる! そういうこと、うちもあります。妻にとって何が“正解”かわからないので、夫の立場としては本当に困るんですよね。
――そういうとき、女性も自分のなかで必ずしも正解が用意されているわけではないんです。ただただ共感してほしいという気持ちのほうが強いかも。
木村・熊田:そうなんですね……。
「夫婦の危機」は、こうして乗り越えた
――ところで、今までに「夫婦の危機」と感じる出来事はありましたか?
木村:子どもが小さかった頃は何度もありました。保育園に通う子どもが熱を出したときなど、迎えに行くのはいつも妻だったので「仕事に集中できないし、信用もなくなる」とキレられたときがあって……当たり前のように「じゃあ、仕事辞めるなり、変えるなりすれば?」って言ってしまったんです。
そのときは2週間くらい口をきいてもらえなくて「離婚しようか?」と言われてしまいました。
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