「恐妻家」が「愛妻家」に変身するための方法

「怖い、うるさい、わからない」から逃げない

熊田:僕は昨年ありました。子どもが生まれてから初めてうちの両親が自宅に来たときです。

妻は前日から、うちの父が好きな日本酒を準備したり料理の下ごしらえをしたりしていました。僕は、「何も気を遣う必要はないから」と言って、当日も慌ただしくしている妻に「いいから早く座りなよ」と気遣ったつもりで言ったんです。そしたら急に機嫌が悪くなって、両親が帰ってからものすごい剣幕で怒られました。

でも、どうして怒っているのか僕にはピンとこなくて……。

翌日、実家に帰ってしまい、1週間以上戻ってきませんでした。

――どうやってその危機を乗り越えたのですか?

木村:離婚はしたくなかったので、妻が言った言葉の裏にある気持ちを冷静に考えました。

「仕事に集中できないし、信用もなくなる」と言うことは、言い換えれば「仕事に集中したい、信用を失いたくない」という気持ちです。謝罪をしてから、その願いを叶えるための改善策を提案し、一緒に話し合いました。

そして、私ができるときは子どものお迎えも行くようにし、帰宅後も妻のサポートを心がけるようにしました。

おかげで現在も連携プレーが定着しているので、大きなケンカはなくなりました。

熊田:僕は、考えても妻の気持ちがわからなかったので、ストレートに聞きました。もっと妻の気持ちを理解したいと思ったからです。

妻は、「いい妻」「頑張っている妻」をアピールして、うちの両親を安心させたかったみたいなんです。でも、それを僕が遮っているように感じたようです。僕としては、いつもどおりの妻で十分なんですが、そんなふうに考えていたなんて健気だなと思うと同時に、わかりにくいな〜とも感じました。

「恐妻家」が「愛妻家」になるまで

――恐妻家として心がけていることはありますか?

木村:うちの妻は言葉も荒いし、我も強いので、そのときの言い方や態度にこちらが巻き込まれてしまうと簡単にケンカになります。

巻き込まれないために、妻の“本質”を思い出すようにしています。言葉や態度はキツイけれど、根は優しくて根性もあるし、何事にも一生懸命だから私にキツくなるのかな……と思うと言い返したり反発したりする気持ちもなくなります。むりやり女性らしい言葉遣いを求めて妻が変わったとしても、それは“妻らしさ”を奪ってしまうことになりますしね。

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熊田:僕が心がけていることは単純ですが、話を聴くということです。何気ない話をしたり聞いたりしていると、自分では考えもしなかった面白い価値観に出会えたり、妻の意外な一面を知ったりできるので、夫や父親としてだけでなく、人間的にも成長できると感じます。

それと、木村さんが言うように「妻は、こういう性格だから」と、もっと広い目で本質を見て理解を深めることで、“強い妻”との共存がスムーズになると思います。

恐妻家が「愛妻家」と言われる所以は、「怖い」「うるさい」「わからない」「面倒くさい」を放置せず、真正面から向き合うことを怠らない姿勢にあるのかもしれません。

夫婦のどちらかが我慢している状態は、いずれ何らかの問題として表面化します。鉄は熱いうちに打ちましょう。

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