お金持ちはなぜ「泥臭く」働くことを好むのか しっかりお金が貯まるのには必ず理由がある
日本人の経営者の中にも、店舗に立って従業員と同じように働いたり、人手が足りないとオフィスの掃除などを経営者の家族がしたりすることもあるようです。経営者一族が会社の中に入ってくると、株主や従業員からの抵抗がある場合も多いようですが、誰もがやりたくない仕事を率先してやるために会社に入る場合は別でしょう。
「Dirty, Dangerous and Demeaning(汚い、危ない、屈辱的)」という「3D」の仕事や、誰もやらないようなことを地道に繰り返してきた人こそが、成功を収めるのではないかと思います。経営者が社長室でふんぞり返っているのではなく、店舗に立って顧客と直に接すれば、会社の強みも課題もよく見えてくるでしょう。掃除やクレーム対応など、人がやりたがらないことを上の者が率先してすると、職場の士気も上がります。
「定時に帰る」を念頭に働くシンガポールの若者たち
心配なのは、シンガポールでそうした振る舞いのできる人が少なくなりつつあることです。例えば、学校には清掃の人がたくさんいて、子どもたちは掃除をする機会がほとんどありません。若者たちも、ワークライフバランスを大切にしすぎて、「定時に帰る」ことだけを念頭に働いているような人も多いです。
日本でもワークライフバランスを大切にする人が増えてきました。ですが、しぶとい経営者たちは汗水をお金に変えることに重きを置いています。働けば働くほど、自分に結果が返ってくる。だから、どんなきつい仕事も率先して引き受けるのでしょう。金持ちになった後も同じように泥臭く働き続ける富裕層は、本物だと感じます。
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