40代女性の婚活を左右するやっかいな｢感情｣ ｢私､頑張らなきゃ｣の鎧をはずす

「お見合いに行ったら、新聞記者のように相手のことについて50項目を聞き出してリサーチをしてください」ともアドバイスしました。すると、Aさんはちゃんと50の質問事項を頭に入れて聞き出しました。

仕事の内容、部署に何人いるか、朝何時に出社するかまで、根掘り葉掘り聞き出して、人間関係、お金の使い方、時間の使い方、価値観……。そして、相手が親の代からのマンションを1棟持っているということ、自社ビルもあるということ、一人っ子で財産はすべて入ってくるということまでわかりました。

デートの後はファミレスに

これを実践するのは、目的意識をしっかりと持っていないと難しい。「相手が全然しゃべらなかった」と文句を言う女性が多いのですが、相手がしゃべらないのは、自分が質問しないからです。

たいして質問せずに相手の顔ばかりまじまじ見るので、印象に残っているのは「髪の毛が薄い」「顔が好みでない」といったパッと見のことばかり。肝心の経済状況や仕事についてほとんどわからなかったということも多々あります。「男性にリードしてもらいたい」という感情にとらわれて、お見合いの目的を見失ってしまっているのですね。

Aさんとお相手は、お正月には2人で七福神巡りに行ったそうです。「◯回目のデートなんだから、ちゃんとしたレストランに連れて行ってよ」と上から目線で言う女性もいるのですが、この2人の食事はファミレスでした。

目的が七福神だから、手早く済まそうという感覚だったそうです。「ファミレスでいい」と言う彼女に彼は、「なんて素朴で気取らない女性なんだ」と感激したそう。会社経営者の彼は多忙なので、ふだんランチはファミレスでサッと済ませることが多いのだそうです。合理的な判断ができるAさんに安心したのではないでしょうか。

Aさんは「戦略的に活動しました」と言っていました。結婚という目標に向かって突き進んでいった3カ月間でした。