あなたが「スマホチェック」をやめられないワケ ストレスホルモンが不安をあおる

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スマホのストレスを軽減するために、まずは本当に受け取りたいもの以外はすべての通知をオフにすることから始めよう。

次に、一つひとつのアプリの使用が自分をどんな気分にさせるかに注意を向けよう。不安からチェックしているアプリはどれだろう? ストレスを感じさせるのはどれ? そうしたアプリはフォルダーに入れて、ホーム画面から見えないようにしよう。数日間、フォルダーに入れてみて改めてどんな気分になるかを確認するのもいい。

24時間「デジタル断ち」をしてみると

また、個々のアプリの使用が身体にどんな影響を与えているかにも注意を向けてみよう。「身体的な感覚に気づかない限り、行動を変えようとすることもできない」と語るのはブラウン大学マインドフルネス・センターの調査・イノベーション責任者で、『渇望する心』という著書のあるジャドソン・ブルワーだ。ブルワーによれば、ストレスと不安はしばしば胸が締めつけられるような感覚として現れるという。

定期的に使わない期間を設けるのも、体内の化学物質のバランスを取り戻し、自己を制御できているという実感を取り戻すために効果的な方法だ。24時間の「デジタル断ち」をすると(最初の落ち着かない気分が治まりさえすれば)驚くほど心が落ち着く。だがランチにスマホを持っていかないだけでも、正しい方向への第1歩だ。

また、不安が原因でスマホに触らずにはいられない状態が、脳と身体においてどのように感じられるかにも注意を向けよう(すぐにスマホに手を伸ばしてはだめだ)。

「自分の中で何が起きているかに気づく練習をすれば、どう反応するかを自分で選べることがわかるだろう」と語るのは、カリフォルニア州にあるスピリットロック瞑想センターのジャック・コーンフィールドだ。「(通知や発言に)気づかなかったらどうしようという恐れを助長する、アルゴリズムの言いなりになる必要はない」

残念ながら、スマホとの間に健康的な距離を置くのは容易ではない。そもそも、それが難しくなるように設計されているからだ。だがストレスレベルを下げることは、その日その日の気分をよくしてくれるだけでなく、寿命を延ばしてくれるかもしれない。

(執筆:Catherine Price記者、翻訳:村井裕美)
(c) 2019 New York Times News Service

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