あなたが「スマホチェック」をやめられないワケ ストレスホルモンが不安をあおる

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コルチゾール値が高いと、脳の前頭前野が損傷を受ける。ここは意志決定や合理的思考を司る部位で「私たちがばかなことをするのを防いでくれる」とラスティグは言う。

前頭前野が損傷を受けると自制心が弱まる。それが不安を鎮めたいという強い欲求と組み合わさると、その場ではストレス軽減になるかもしれないが命に関わる結果につながりかねない行為(例えば運転中にメッセンジャーアプリを使うとか)に人を走らせる可能性がある。

コルチゾール値を下げることは可能

何か悪いことが起こるのではという不安をつねに抱いていると、ストレスの影響はさらに大きくなる可能性がある。悪いことというのは、物理的な攻撃に限らずソーシャルメディアでの腹の立つコメントも含まれる(スマホの場合、こうした過剰警戒の状態は、時にポケットにスマホが入っていないのに通知のバイブレーションを感じるという症状で表れる)。

「私たちのやることすべて、経験することすべては私たちの生理機能に影響を与えうるし、ストレスに過敏でなくなるような方向に脳内の回路を変えることもできる」と言うのはロックフェラー大学で神経内分泌学研究所の所長を務めるブルース・マキューエンである。

マキューエンはまた、人の基本的なコルチゾール値は24時間周期で規則的に増減しており、夜の睡眠が7~8時間未満になるとそのサイクルが狂ってしまうと指摘する。寝る前にスマホをチェックする習慣のある人なら、まさに陥りがちな状況だ。これはつまり、ストレスから回復する体の力が弱くなり、先に述べたようなストレスと関連する健康問題のリスクが高まるということでもある。

総合的に考え合わせると、追われるようにスマホをチェックするのは時間の無駄以外の何ものでもないということになるかもしれない。

もっとも、不安に突き動かされた負のサイクルを断ち切れば、コルチゾール値を自力で下げることができるということだ。そうすれば短期的な判断力を改善することも、ストレスによる長期的な健康問題のリスクを軽減することもできる。時間をかければ、脳を再訓練して不安に対するストレス反応が起きないようにすることも可能だとマキューエンは言う。

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