ボルボ「XC90」のディーゼルは何がどう違うのか

大型SUVとディーゼルエンジンは「好相性」

3月に日本市場に導入されたボルボのSUV「XC90」のディーゼルモデル(筆者撮影)

ボルボのフラッグシップSUVであるXC90に、待望のディーゼルエンジン搭載モデルのD5が加わった。XC90は本国・スウェーデンで2014年に登場し、日本へは2016年から導入されたモデル。

ボルボはここ数年、世界市場ではもちろん日本市場においても商品性で高い評価を得ており、昨年はコンパクトSUVのXC40で、一昨年はミドルクラスSUVのXC60で日本カー・オブ・ザ・イヤーの大賞を2年連続で獲得するという快挙を達成している。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

輸入車が日本カー・オブ・ザ・イヤーの頂点に輝くことはまれだが、さらに2年連続なのだから、いかに商品性が高いかを物語っているといえるだろう。グローバルの販売台数は2017年の57万台から2018年は64万台以上に増加。日本においても、2018年は1万7000台を超える販売台数を記録し(2017年は1万5000台)、今年は1万8000台の販売を見込んでいる。

中国企業の傘下に入り躍進

ボルボの躍進は、2010年に中国の吉利汽車の傘下に入ったことが大いに影響している。フォードの傘下から離れ、吉利汽車の資金を得たことで、その開発は独自性を保ちつつ自らの方向性を強く表現できる素地を手にした。その後に生まれたのがSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ)と呼ばれる新世代のプラットフォームで、これを最初に用いて作られたのがXC90であった。

XC90は基本骨格を新世代へと移行させたことに加え、デザインを新世代へと移行。また同時に敷かれたボルボのドライブトレーン戦略にのっとって、内燃機関は2.0Lを上限とする4気筒のガソリンおよびディーゼルと固定し、これより大きな排気量のエンジン搭載をやめた。もっとも、これらの4気筒にはターボやスーパーチャージャー、そしてハイブリッドを組み合わせることでさまざまなグレードを構築してきた。

2016年に日本市場に導入された際には、全モデルが2.0Lの直列4気筒直噴ターボのガソリン仕様のみとされ、最上級モデルはさらにスーパーチャージャーを加えて後輪をモーター駆動としたPHEVとした。販売は好調で、同クラスにおいては昨年3位につける位置にある人気車種でもある。

そんなXC90だが、日本市場にはディーゼルエンジン搭載モデルはこれまで用意されておらず、今回ついにD5が加わったことになる。ボルボにとってディーゼルエンジンは今後新規では開発しないパワートレーンという位置付けになる。

次ページ試乗して感じたことは?
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
メタバース革命が始まる<br>全解明 暗号資産&NFT

不正流出事件から4年。復活不可能に見えたビットコイン相場は米国主導で活況を取り戻しました。暗号資産を使ったNFTの購入、そしてNFT取引が広がるメタバースにもビジネスの機会が広がっています。日本は暗号資産とどう向き合うのでしょうか。

東洋経済education×ICT