多くの親は大手企業を推奨するが、20歳を過ぎた子どもが反発するのは当たり前だ。それが親離れというものだ。
「大企業を推されたが、自分の好きにすると言って突っぱねた」(文系・立教大学)
「父と父方の祖母に、四大を出たのに大企業を狙わないなんてもったいないと言われたが、いまだにそんなに古い考えを持ち、私の選択をないがしろにするような発言がよくできるな、と考え相手にしなかった」(文系・広島修道大学)
大手志向をたしなめる親も
大手志向の子どもをたしなめる親もいる。
「大手ばっかり受けている」(理系・大阪府立大学)
「有名企業ばかり受けすぎと言われた」(文系・慶應義塾大学)
ターゲットを絞りすぎると的に当たりにくくなる。志望先を広げるほうが内定を得る確率は高くなるから、適切なアドバイスだろう。
逆に位負けして大手を避ける学生もいる。そういう学生には励ましが必要だ。
「大企業でも恐れず、とにかくたくさん(エントリーシートを)出しなさい」(文系・同志社大学)というアドバイスは子どもを力づけたはずだ。
子どもの力を奪う親もいる。就活によって学生はナーバスになっており、親の不用意な言葉は害をもたらす。
「無名の会社ばかり受けていたが、馬鹿にされた。一生忘れられないくらい傷ついた」(文系・西南学院大学)
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