デキる人は「お金に換算」して提案を通している

「数字で考える習慣」はだから有用だ

メンバークラスのAさんが同席すると1人×3時間×2000円=6000円となります。合計で15万円+4万5000円+6000円≒20万円となります。これは単純に人件費だけを計算した数値になります。実際は、この2倍から3倍のコストが必要です。社会保障、家賃、交通費などが必要だからです。つまり人件費換算で20万円ということは、実際のコストは40万円とか60万円だということです。

これでも、たった、60万円と考えるかもしれませんが、60万円のコストを使うということは、同額の利益を稼ぐ必要があります。営業利益率が10%だと仮定すると60万円÷10%=600万円の売り上げに相当するという考え方もできます。少なくとも600万円程度の売り上げを生み出さないとROIが合わないということです。

さらにこの役員クラスが、この3時間を営業に出た、あるいは製品開発に費やしたとしたらどうでしょうか? その価値はもっと大きいはずです。つまり、直接人件費換算コストの20万円と考えると小さいのですが、売り上げの600万円、あるいはその時間に本来の業務をしていたらと考えると、この会議のROIはさらに高いものが求められるのです。

このように会議に求められる生産性を「お金」で説明されると、会議の生産性を高めたいと考えるのではないでしょうか? 必要な人だけに参加者を絞り、当日の議論を効率的にして会議時間を削減しなくては、と考え始めるかもしれません。

今回はたった5人の役員の会議で計算した場合です。大企業で20名、30名いるような役員会では、この5倍以上のコストがかかるのです。お金にしただけで、そのもったいなさ加減がわかるのではないでしょうか。

お金に換算する際のステップを図にまとめましたので、参考にしてください。まず自分たちの時給を計算する。次に会議や資料作りなど、それぞれの活動時間に時給を掛けて、発生する金額を計算してみる。直接人件費だけでは、その他の経費は賄えないので、その数値を3倍程度にすると実際に必要なコストが計算できる。さらに営業利益率で割ることで必要な売上額を計算してみる。ぜひ試してみてください。

具体的なコストと効果を数字で見せる

また、「お金で換算する」ことは、ムダを削減するだけでなく、提案を通す際にもパワーを発揮します。

経営者は「利益」を考えているということは、つまり投資したお金はプラスになって返ってくるのかどうか判断しています。100万円使ったら、100万円以上になって返ってきてほしいのです。そうならないと利益が出ないからです。

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