授業中に、教授がシャンパンを振る舞う?
また、教授の遊び心も日本の大学からするとまったくもって別世界だ。フランスというお国柄もあってか、いい発表をしたりすると、授業中にシャンパンを振る舞ってくれたりするのはさすがに驚いた。ほかにも統計の授業では実際にギャンブルをしたりもする(生徒が負けたおカネは寄付される)。
特に面白かった授業としては、組織行動論やマーケティング、アントレプレナーシップやコミニュケーション技法に学ぶものが多かったが、自分が専門家であるはずのファイナンスでも大いに学ぶことがあった。
意外なことに、面白くないはずの統計の授業がことのほか面白く、この退屈なはずのトピックを人生で最高の授業のひとつにしてくれたテオドゥーロス・エヴアンゲニオウ教授に心から感謝を捧げたい。
卒業後の世界が格段に広がる~友人の出世の波に乗れ!
さて、INSEADの卒業生は、その40%がBCGやマッキンゼー、ベインアンドカンパニーをはじめとする有力グローバルコンサルティングファームの世界中のオフィスに散らばる。
また、ほかにもプライベートエクイティや投資銀行、またシーメンスやサムスン、GEなど世界的なマルチナショナル企業の幹部コースに進んだり、卒業生の1割近くが起業するなど、その行き先は多様だ。中にはアフリカで社会企業家になったり、派遣元の軍隊に戻って行ったりと、世界各国の多種多様な産業で働く友人に恵まれる。
彼ら・彼女たちは楽しい留学生活を共に過ごしているので、ビジネスネットワークというより個人的な友情と信頼で結ばれており、国際的なビジネスをするのにこのうえない、広範でいて質の高いネットワークの一員になることができるのも、MBA留学の醍醐味のひとつである。
私はそんな彼らの成功・出世の波に乗って、どさくさに紛れて引き上げてもらうことを夢見て、今後もしぶとく業界で生き残っていく所存である。
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