低学歴でも「勝ち組」になれるハリウッドの事情 ディカプリオも最終学歴は「中卒」だった?
子役スターになった後、キャリアをやや犠牲にしてまで大学に入ったジョディ・フォスター、ダコタ・ファニング、エマ・ワトソンらにも、それは言えるのではないだろうか。 フォスターはエール大で英文学、ファニングはニューヨーク大で映画における女性学、ワトソンはブラウン大で英文学を専攻している。
彼女らの場合は、私学の高額な学費を自分で払うこともできた。普通ならば、高い年収をもらえるようになるためによい大学に入ろうとするもの。なのに、同世代の子たちが友達の家でゲームをやっている頃から大人以上の年収を稼いできた彼女らは、それが直接年収アップにつながらないとわかっていて、わざわざ名門大学に入る苦労を選んだのである。
わが子のために「学歴」を得たスター
2017年、「世界で最も稼いだ男性俳優」としても名をはせたマーク・ウォルバーグについても述べておくべきだろう。
若い頃は問題児で、少年院入りも経験した彼は、キリスト教の助けもあって改心。今では、レストラン、サプリメント、車のディーラーなど、映画業界を超えて多角的にビジネスを展開している。そんな中で、通信制で高校の勉強をし、2013年、40代にして見事、高卒の肩書を得たのだ。
4人の子の父親である彼は、その動機について、「わが子に勉強しろと言い、『でもパパは高校を出なかったのよね? どうして私はしなきゃいけないの?』と言われると、何も言えないからさ」と語っている。
今さら学歴をもらう必要もないのに大学で学ぼうとする人もすごいし、高校を出ていないのにミリオネアになってみせた人もすごい。ハリウッドには、いろんなモチベーションがあり、いろんな成功の形があるということ。
そんな人たちが集まっているからこそ、すばらしいエネルギーが生まれるのかもしれない。もちろん、それはハリウッドに限らずどこででもあることだろう。そういうことがもっと増えていったら、すてきではないか。
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