今年は歯ブラシも赤ちゃんもネットに繋がる! CESで浮かび上がったテクノロジーの最新トレンド
3000社から2万点以上の新製品が展示された「インターナショナルCES2014」。1月7~10日にラスベガスで行われた、この家電業界最大のイベントには、昨年と同程度の15万人以上が集まり、まさに大盛況だった。
イベントを主催するゲイリー・シャピロ全米家電協会兼社長は「米国の情報家電業界の売上高は前年より2.4%上がり、今年は2080億ドルになる」といい、中でも注目するべき技術は「ウルトラHDTV(4Kテレビ)、ウェアラブル・エレクトロニクス、3Dプリンタ」と説明していた。その一方で、2013年の年間パソコン出荷台数は対前年比10%減少の3億1590万台( 調査会社ガートナー調べ)。残酷なほどの勢いで"主役交代劇"が、進行している。
シャビロCEOが掲げた3つの注目分野のうち、4Kテレビは昨年のCESでも主役を張っていたため、やや食傷気味に感じる人も多いのではないだろうか。また、3Dプリンタについては別の記事で詳述しているので、そちらを参考にしていただきたい(CESの意外な成長株「3Dプリンタ)
今回の記事でフォーカスしたいのは、ウェアラブルの分野。約18万平方メートルのCES会場を回っている際に、グーグルグラスを装着している来訪者に何度か出会った。
ウェアラブルは5年で5兆円に?
ウェアラブル・エレクトロニクス、ウェアラブル・コンピューティングとは、身体に装着して使用するコンピュータのこと。メガネ型だけでなく、腕時計型、ペンダント型などがある。
コンサルティング会社のアクセンチュアは、ウェアラブル市場は昨年、世界で1000億円以上の売り上げを記録。それが今後5年間で8000億円にまで伸びる可能性があるという。同社が世界の消費者6000人に聞いたところ、その半数以上(52%)が運動など健康面のチェックでウェアラブルの購入に興味を持っていることが分かったとう。
また、クレディ・スイスは、ウェアラブルの世界市場規模は約5年で現状の10倍の約5兆円市場になるとの見通しを出している。
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