今年は歯ブラシも赤ちゃんもネットに繋がる! CESで浮かび上がったテクノロジーの最新トレンド
「IoT」の分野に参入しているのは家電メーカーだけではない。GPSを用いたポータブルナビゲーションシステムで知られるガーミンまでが「vvofit」という名のフィットネス用のリストバンドを展示していた。
韓国のLGエレクトロニクスは冷蔵庫や洗濯機をスマホでコントロールしたり、チャットできるネット家電が評判だった。パナソニックはネックレス型のウエアラブルデバイスを展示していた。これは、ネックレスに話しかけるだけでテレビのスイッチがついたり、カーテンが開く、というユーザーインターフェイス。実際に試してみると、「近くでおいしいイタリアンを食べたい」とつぶやくだけで、テレビ画面に近所のおすすめレストランの一覧が表示された。
歯磨きの長さや磨き具合を検知して、スマホでチェックするコリブリー社の電動歯磨きもあった。またヒープロン社は、センソリア(Sensoria)という繊維がセンサーでランナーの運動量を測定し、スマホに表示するスマート靴下を展示。確かに多くの製品がネットに繋がる「IoT」を実現していた。
もうひとつ、注目すべき点は、クルマのインターネット化だ。会場にはクルマ関連の展示が多かった。特に、常にインターネットに繋がった「コネクティッド・カー」が目立った。運転席のダッシュボードに通信機能があり、 ナビゲーションや音楽やフェイスブックなどのアプリが使える。
自動車も常時接続
アウディやGMのシボレーはAT&TのLTE(高速通信)と提携。ネットにコネクトすることでクルマの接触を回避したり、自動車事故の緊急通報システム、盗難車両追跡システムもできる。道路情報やレストランの予約、ネットのアプリケーションが使えるだけでなく、駐車場探しや駐車場代を車外に出なくても車内で支払いが近い将来行えるようになるという。
また冒頭の写真で示したように、電気自動車関連の展示も多かった。屋外の展示スペースは、さながらモーターショーのような様相になっていた。
モーターで動くもの、ということでは、ドローンの展示も多かった。昨年12月、アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが、注文から30分以内に空から荷物を届ける「プライムエア」を明らかにしたこともあり、ここもホットな領域だ。
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