今年は歯ブラシも赤ちゃんもネットに繋がる! CESで浮かび上がったテクノロジーの最新トレンド
インテルの新プライアン・クルザニッチ氏は、ウェアラブルをサポートする埋め込み型チップ、エジソン(Edison)を6日の基調講演で発表。クルザニッチ氏は「エジソンはペンティアムクラスのコンピューティング性能を持つ」という。
プレゼンの中で、クルザニッチ氏は、エジソンを埋め込んだデバイスが装着されたベビー服を見せた。乳児の体温を計測し、結果を親のスマートなマグカップに表示。こうすればコーヒーを飲みながらでも、赤ちゃんの健康状態が分かるというわけだ。インテルは「Make it Wearable Challenge」というウェアラブル開発のコンテストを行い、130万ドルを賞金としてウェアラブルの起業を後援するという。
だが、こうしたウェアラブルの盛り上がりに対し、否定的な声もある。10年連続でCESに参加している、某開発会社の社長は「技術者が大きな開発目的を見失い、スマートフォンに使われている内部技術を、そこかしこに製品に埋め込んだだけ。手や足に スマート時計やリストバンドなんか取りつけても、大きな価値を生み出すとは思えない」と首を傾げていた。
全てがネットに繋がる「IoT」
仕組み的にはウェアラブルと似ている分野ではあるが、今年のCESでは「Internet of Things(IoT)」と呼ばれる、「モノのインターネット化」も目立った。 コンベンションセンターのセントラルホールにあるサムスン電子のブースには、スマホで操作できるスマート冷蔵庫が展示されていた。
同じホールのソニーは スマホに繋げ、歩数や移動距離を分析する手首に巻くスマートバンドを出展し、注目を集めていた。また、同社は、スマホと連携することでショットをタイムリーに分析できる「テニスセンサー」を参考展示。スイングスピードだけでなく、ボールのスピンなどのデータを確認できる。
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