5月にも東証上場、動き出す「中国ETF」の実力度 人民元高観測の中で投資チャンス拡大へ

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中国・北京で4月26日に開催された一帯一路フォーラムに出席した中国の習近平国家主席(写真:ロイター/アフロ)

「中国は近隣を窮乏化させるような通貨の切り下げはしない」

4月26日、中国の習近平国家主席が「一帯一路国際フォーラム」での演説で人民元レートについて踏み込んでコメントしたことが注目されている。

「1ドル7元」を防衛ラインにドル売り介入

米中貿易摩擦が長期化する中、中国当局は海外からの元安批判を警戒している。「1ドル7元を防衛ラインとして設定し、それを超える元安になりそうな場合はドル売り介入をしているようだ」(現地の国際金融筋)。

シティグループの中国チーフエコノミストであるリガン・リュウ(劉利剛)氏は「米中交渉で何らかの合意ができれば人民元高要因となる。(新興国株価指数である)MSCIエマージング指数も今年中に中国株の組み入れ比率を20%ぐらいまで引き上げる。中国株は世界の投資マネーを強く引き寄せることになるだろう」と話す。

中国の代表的な株式指数である上海総合指数は、1月4日の2440ポイントから急上昇、足元では3000ポイント台で推移している。

この先の株価上昇のエンジンとして、海外資金への期待は高い。そうした中で、資本市場の開放に向けた動きも活発化してきた。アメリカからの資金が期待しにくい状況で、日本マネーにも熱い視線が寄せられている。

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