本日4月27日から新天皇即位と平成から令和への改元に伴う「10連休」が始まった。海外旅行・国内旅行ともにこれまでにない空前の予約状況で、高速道路の渋滞情報も各社から発表された。
下りのピークは5月3日(金・祝)で、東北道羽生PA付近で40㎞前後、関越道東松山IC付近で35㎞前後の渋滞が見込まれている。また、上りは5月5日(日)がピークで、東北道加須IC付近で40㎞前後、中央道小仏トンネル付近で30㎞前後などと発表されている。
近年は夏のお盆の時期や年末年始など、休日期間が長くなれば特定の日に車が集中しなくなり、混雑は分散化される傾向にある。暦のうえでの休日よりも1日、2日早めに休みを取ったり、ずらしたりして混雑を避ける人が増えているのも分散化の一因である。
むしろ、春や秋の土日祝日の3連休のほうが特定日時に車が集中して大渋滞を引き起こす傾向があるので、今回の長期連休も混雑の分散化が見込まれるが、なにぶんこの時期の暦のうえでの10連休は初めての事態だけに、どのように混雑するかは見通せない部分もありそうだ。
サービス充実で観光スポットにまで成長
そんな空前の長期休暇を前に、続けて2つのマスメディアに高速道路について取材を受けたり、スタジオで出演するという機会を得た。1つは、東海3県を中心に購読されるブロック紙「中日新聞」。もう1社は、テレビ東京系列の地上波放送局「テレビ愛知」である。どちらも大型連休を意識してか、近年変貌著しい高速道路のサービスエリア、パーキングエリアの特集であった。
日本のサービスエリアの歴史は、名神高速道路の部分開通と同時に滋賀県の大津サービスエリアが開業した1963(昭和38)年7月16日にさかのぼる。
開通後しばらくは、トイレ休憩や食事、給油のための必要最低限のための立ち寄り施設というイメージが続いたが、次第に設備やサービスが充実、日本道路公団の民営化でサービスエリア、パーキングエリアにも競争原理が持ち込まれ、今では「観光スポット」として注目されるまでに成長した。
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