元グーグル日本法人社長の"生き抜く"読書術 出世競争に負けても動じない、本との付き合い方

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読書の効率が悪い人は、わからないものをボヤーっとした曖昧な理解のまま読んでいることが多い。それで「○○という意見もある」なんて曖昧な表現をするから、白黒ハッキリしないままになって理解が進まないんです。

頭の中に「書誌分類」を作る

――多くの読書家は、一定量の本を読むとブレークスルーがある、と言います。

仕事の必要性に駆られ、社会人になってからは年間200冊くらい読んでいました。仕事上、理科系の本が多かったですが、もともと私は逮捕歴もあるマルクス主義の極左暴力学生でしたから(笑)、社会科学系の本もかなり読みました。

2000冊くらい本を読むと、自分の頭の中に図書館の書誌分類のようなものができます。私はこれを「フレーム・オブ・レファレンス(参照枠組み)」と言っています。

要は、その本がどのあたりに分類されるものかという見当が付くようになるわけです。そうなると、読んで得た知識を体系的に整理できますし、本を選ぶのもグッと楽になります。

私が本を選ぶ際には手順があって、書店に行くと気になる本の帯と前書き、後書きを見て、目次を予測するんです。それで実際に目次を見て、想定したことばかりだったら、買わない。想定外のことが多くあったら、その本は自分の知らないことがたくさん書かれている可能性が高いので買います。

だから、私は書店で買うことが多くて、アマゾンのアカウントは持っていません。アマゾンには、「前書きと後書きと帯を付けろ。そしたら俺は買うぞ」と言いたいですね(笑)。

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