番組はちょうど1年前の2018年4月にスタートし、平日は毎日夕方5時30分から30分枠で生放送されています。
割り切りのよいテレビ東京ですから、「地上波の放送だけでは視聴してもらうチャンスが少ない」と判断し、同社やTBS、WOWOWらが出資して立ち上げた動画配信サービス「Paravi」との連動をはじめ、若者から支持を集める「SHOWROOM」や「LINE LIVE」「YouTube」など6つの動画配信プラットフォームで同時ライブ配信もしています。
リアルタイム視聴を上げるために見逃しや配信オリジナルといった展開はありうることですが、「とにかく番組の認知度を上げるために必要なことは何か?」に重きを置き、地上波と同じ時間帯のライブ配信を行っていることに潔さを感じます。また地上波だけに頼らない「番組ファン作り」が、とくに若年層向けに今求められています。そんな現実にも向き合うことに必要性を感じて、取り組んでいるのでしょう。
LINE LIVEでは接触時間を増やすため、放送本編とアフタートークを含めた完全版を平日は毎日23時30分の時間帯にも配信する試みも続けています。現在の1日平均実績は3万PV以上。じわじわと広がっているようです。
「Paravi」でも人気上位ランキングにつねに入り、毎日視聴できるバラエティー番組として、定着しつつあります。テレビ東京にとって、この番組に取り組む理由は実践的に配信番組を育てることができることも大きいようです。
「クラス担任」として芸人やアイドルが出演
『青春高校3年C組』にはまだ無名の「生徒」たちに加えて、クラス担任(MC)として、月曜日は「メイプル超合金」、火曜日は隔週で「バイきんぐ小峠」と「千鳥」、水曜日は「三四郎」、木曜日は隔週で「おぎやはぎ」と「バカリズム」、金曜日は「日村勇紀(バナナマン)」らが出演しています。
また副担任(サブMC)としてNGT48の「中井りか」が担当しています。秋元康の指名で、テレビ東京・佐久間宣行プロデューサーもこの番組づくりに力を入れており、コアなファン層から絶大な支持を集めるバラエティー番組『ゴッドタン』を手掛けるプロデューサーらしい企画性とキャスティング力の妙がこの番組にも散りばめられています。
そして、ここにきて投入されたのがライブ公演のレギュラー化です。『青春高校3年C組』の「生徒」と称される彼ら彼女たちは「部活動」という形でダンス&ボーカル部、アイドル部、軽音部、コント部・漫才部といった複数ユニットを組み、ライブ公演はそれを発表する言わば文化祭の出し物的な位置づけ。
2018年の年末には最大動員数2000人規模の中野サンプラザで行い、生徒たちがチケット(全席指定2500円)を手売りでも販売しながら、集客を図りました。そのステップアップとして、事業化を進めるべく4月3日から新宿キースタジオ(元スタジオアルタ)で月・火を除く5曜日6公演のライブを連日展開しています。
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