「勉強が苦手な子」と「得意な子」の決定的な差 「寝たいときは寝る」ほうが非常に効率的だ

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例えば休日だったら、午前中に勉強したら、一度運動の時間をとって再度勉強をすると、また朝起きたときのようなスッキリした頭で勉強に取り組むことができ、集中力が持続します。文武両道は勉強の成績アップにもつながるのです。

ただし、あまりにもハードな運動をしすぎると、猛烈にお腹が空いたり眠くなってしまい、逆に集中力が下がってしまいます。人によって適切な運動時間と運動強度が違います。自分に合った運動を取り入れましょう。

また、睡眠も極めて重要です。睡眠不足の状態では、集中力、注意力、記憶力、ワーキングメモリ(作業記憶)、学習能力、数学的能力など、ほとんどすべての脳の機能が低下することが明らかにされています。ちなみに、睡眠不足というのは6時間未満をさします。

寝ないで勉強するのは「非効率」

ある研究では、6時間以上の睡眠をとらないと、勉強した内容が記憶として定着しづらいことが明らかにされています。 睡眠不足(睡眠6時間未満)の状態で勉強をすることは、バスタブに栓をしないでお湯を入れるようなものです。何も積み上がらないし、記憶や経験として残らないし、当然、自己成長にもつながりません。

『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「睡眠不足」の状態は、ざっくりいえば、能力の半分も発揮できないようにリミッターをかけるようなものです。アウトプットをして自己成長するためには、7時間以上の睡眠は必須です。

もしお子さんが未就学児の場合は、読み聞かせするときに質問しながら読み聞かせをする、家族でお出かけしたら帰宅後に「何がよかった?」と感想を聞くなど、アウトプットの機会を普段から意識して取り入れてみましょう。アウトプットする習慣が、子どもの効率の良い学習を助けてくれるはずです。

樺沢 紫苑 精神科医、作家

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かばさわ しおん / Shion Kabasawa

1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴの イリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医師」として活動している。『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)、『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など著書多数。

 

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