「勉強が苦手な子」と「得意な子」の決定的な差 「寝たいときは寝る」ほうが非常に効率的だ
説明によって、「意味記憶」が「エピソード記憶」に変換されるので、圧倒的に記憶に残りやすくなります。「意味記憶」というのは、英単語「apple =りんご」の組み合わせのように、関連性の薄い組み合わせのこと。「エピソード記憶」というのは過去にあった出来事や体験、つまり物語、ストーリーとしての記憶です。「意味記憶」は覚えづらく忘れやすい、「エピソード記憶」は覚えやすく忘れにくいという特徴があります。
ロンドン大学の興味深い研究があります。あるものを暗記してもらう実験で、最初のグループには、「これが終わったあとにテストをしますので、暗記してください」と言います。もうひとつのグループには、「これが終わったあとに他の人に教えてもらいますので、ちゃんと記憶しておいてください」と言います。
同じ時間をかけて暗記してもらった結果、両方のグループに同じテストをしました。その結果、「教えてもらいます」と伝えたグループのほうが高い得点をとったのです。
人に教えることを前提に勉強するだけで、記憶力がアップして学びの効果が上がるということです。人に教えた経験がある人はわかると思いますが、しっかり理解していないと、人に教えることはできません。友人同士で協力し、自分の得意な分野を教えて、不得意な分野を教えてもらうなどするのはとても効果的です。
「運動」が集中力を高めてくれる
集中力を高めるおすすめの方法は「有酸素運動すること」です。30分以上の有酸素運動をすると集中力が高まります。なぜかというと運動することによってドーパミンやエンドルフィンという脳内物質が分泌されます。
ドーパミンはもともとは幸せな気持ちにさせる「幸福物資」ですが、学習効果を高める「学習物質」でもあることが実験などによって証明されています。ドーパミンが分泌されると集中力が高まり頭がよくなるということがいえます。
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