「勉強が苦手な子」と「得意な子」の決定的な差 「寝たいときは寝る」ほうが非常に効率的だ

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教科書や参考書を読むときはアンダーラインを引きながら読む、先生の話を聞くときはノートを取りながら聞くなど、とにかく手を動かすようにすると記憶力がアップします。

よく授業中に落書きをしている人がいます。彼らは一見授業に集中できていないように見えます。しかし、落書きについての興味深い研究があります。

プリマス大学(イギリス)で、40人の参加者に人と場所の名前を聞かせ、あとでそれを書き出してもらうという実験を行いました。実験の際、参加者の半数には紙に落書きをしながら聞いてもらいました。結果、「落書きをした」参加者は、「しなかった」参加者より 29%も多くの名前を思い出すことができたのです。なんと、落書きは記憶力を高めるという、驚きの結果となりました。

落書きをすると集中力が損なわれるように思いますが、実際は逆なのです。その理由として、落書きは感情を刺激するので、記憶に残りやすいと考えられています。記憶の法則のひとつに、「喜怒哀楽が刺激されると記憶が増強される」というものがあります。

「とても楽しい出来事」「とても悲しい出来事」は、10 年前のことでもよく覚えているはずです。落書きで、かわいらしいイラストを描いたり、ハートマークを描いたりすると、それだけで感情が刺激され、記憶が強化されるというわけです。落書きは決して悪いものではない。記憶力や創造力を高めるものなのです。

説明がうまい人は「記憶力がいい」理由

人に説明することは、アウトプット力を鍛える恰好のトレーニングになります。さらに、説明することによって、 圧倒的に記憶に残りやすくなります。

たとえば、三角形の面積の公式は「底辺× 高さ÷ 2」ですが、「なぜ底辺×高さ÷ 2 なのか説明してください」 といわれたら、小学生レベルの問題ですが、 意外と難しいですよね。

説明さえできれば、公式を忘れることはない(画像:『学びを結果に変える アウトプット大全』)

「まず、三角形を含む長方形を書きます。三角形の頂点から垂直に線を下ろします。そうすると、左側と右側に面積の等しい三角形が2つあらわれました。だから、長方形の面積『底辺×高さ』を2で割ると三角形の面積になるのです」

このように説明できると、三角形の面積の公式は絶対に忘れないでしょう。

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